ベトナムのテック人材募集。Java、Python、JavaScript、その他の新興技術者

特にアメリカ、イギリスなどの欧米先進国では、熟練したITプロフェッショナルの不足という問題がいつまでも解消されていません。そのため、企業は遠い地のソフトウェア開発者を雇い、開発プロジェクトをオフショア企業にアウトソーシングします。近年、ベトナムはITアウトソーシング先として最も人気のある国の一つとなり、優れた品質のソフトウェア開発サービスを提供する信頼できるプロバイダーとして成長して来ました。

ベトナムへのアウトソーシングは、企業が雇用コストを削減しながら開発チームのキャパシティを急激に拡大するための、効果的な方法の一つとなります。ベトナムでのITアウトソーシングサービスは、Java、Javascript、Pythonといった技術の需要が最も高いです。

この記事では、ベトナムの技術系人材プールを概観し、企業が最適なソフトウェア開発者を採用するための一助となるよう、詳細を検証してみます

ベトナムのJavaソフトウェア開発者

ベトナムは、東南アジアで最大で、最も急成長しているITプロフェッショナルが集まっている地域の1つです。ベトナムには優れたIT人材が集まっている事は、topdev.vnによると、ベトナム開発者のプロフィールが30万件以上データベースに登録されているとのことです。

LinkedInで「ソフトウェア開発者」を検索すると、45,300件以上の結果が得られ、この数字は今後も増え続けると予想されます。現在、ベトナムのソフトウェア開発者は若い世代が多く、20〜29歳が全体の52.2%を占めています。

技術面では、多くの新しいプログラミング言語が登場する中、Javaは依然としてベトナムの開発者に最も人気のあるプログラミング言語の1つであり、ベトナムの多くのソフトウェア開発会社がJavaのアウトソーシングサービスを提供しています。

詳しくはこちら Javaアウトソーシング - 正しい会社を雇うには?

また、topdev.vnによる同じ2019年の開発者レポートによると、ベトナムのソフトウェア開発者が仕事で使用するプログラミング言語のリストでは、JavascriptとJavaが上位2位を占めています。その上、LinkedInのデータでは、現在ベトナムで働くJava開発者は13,960人以上という結果が出ています。

上記の統計は、ベトナムIT市場が、外資系企業が必要とするJavaプログラミングスキルの需要に見合うだけのリソースを利用できることを示しています。

ベトナムにおけるJavaソフトウェア開発者の採用

ベトナムでJava開発者を採用する場合、直接面接を行い、開発者のスキル、経験、性格がプロジェクトに適しているかどうかを確認することが望ましいです。また、技術的な要素も考慮する必要があります。

  • コアとなるJavaの知識があり、最新のJavaの動向を把握できること
  • スケーラブルなJavaアプリケーションの構築経験
  • Javaライブラリやフレームワークに関する強い知識
  • Jira、GitHub、Jenkinsなどの新しいツールや技術の使用経験
  • OOPコンセプトの理解、JEEアーキテクチャでの開発経験
  • その他
人柄やコミュニケーション能力(英語を含む)も同様に重要です。

ベトナムのjavascriptソフトウェア開発者

Stackoverflowが行った2019年の調査によると、Javascriptは最も人気のある技術として1位を占めています。そしてベトナムでは、前述の通りJavascriptが1位を占め、2位はJavaで、69%以上の回答者がJavascriptを選んでいます。

また、LinkedInで調べると、Javascriptを得意とするソフトウェア開発者は16,100人以上いることが分かっています。

ベトナムでのJavascript開発者の採用

Javascriptは、複雑で機能豊富な動的Webアプリケーションの開発に最適な技術です。ウェブアプリ開発サービスの需要が高いため、経験豊富なJavascript開発者の需要は本当に高いかもしれません。最低限、次のようなスキルを持つJavascriptのスペシャリストを採用する必要があります。

  • React.js、Angular、JQuery、NodeJSなど、フロントエンドおよびバックエンドのさまざまなJavaScriptライブラリやフレームワークを使用した経験。
  • HTML5やCSS3などのWebマークアップの経験や十分な知識を持っていること
  • 非同期リクエスト処理、ページの部分更新、AJAXに関する確かな知識
  • バックエンドのJavascript開発者は、Node.js、Express.js、その他のフレームワークに精通している必要があります。また、MongoDBのようなデータベース管理の経験があることが望ましいです。APIを作成するにはGraphQLやRESTが必要なので、採用するJavascript開発者はこれらの技術の少なくとも1つの経験も持っている必要があります。
繰り返しになりますが、その他のソフトスキルや英語でのコミュニケーションも、プロジェクトに適した候補者を選ぶ上で重要な役割を果たします。

また、詳しくはこちらもご覧ください。カスタムソフトウェア開発 フルスタック vs. ミーンスタック

 

ベトナムのPythonソフトウェア開発者

上記の調査によると、ベトナムで最も人気のあるプログラミング言語のトップ5にPythonがランクインしています。Pythonは以前から存在しており、Pythonの開発者はベトナムのIT市場の大部分を占めるようになりました。LinkedInで検索すると、ベトナムでPythonを使いこなすソフトウェア開発者が4,000人以上いるという結果が出ています。

さらに、ベトナムには、自動化テストやウェブアプリ開発など、Pythonを使った様々なサービスを提供するPython開発会社も多く存在します。そのため、多くの外国企業がベトナムでPythonの開発者を雇い、さまざまな目的のプロジェクトに取り組むことができます。

Python開発会社を雇う際に考慮すべき要素

ベトナムでPython開発会社を採用する場合、まず、お客様はプロジェクトの要件を明確にする必要があります。ここでは、適切なPython開発会社を採用するための5つのヒントをご紹介します。

  • Hands-on experience using Python development tools, including debuggers, editors and IDEs, etc.
  • Python開発者の経験やスキルを確認する。例えば、Web開発のDjangoやFlask、または機械学習やデータサイエンスのTensorFlowなど、人気のPythonライブラリやフレームワークでの業務経験など。
  • JavaScript、HTML、CSSなど、フロントエンドのWeb開発技術の使用経験。
  • Pythonの構文やセマンティクスに関するコアな概念、Pythonの組み込みコンテナデータ型やライブラリ、スレッドの制限とその克服方法など、Python技術に関する様々な概念に関する確かな知識。
  • デバッガ、エディタ、IDEなど、Python開発ツールの実地使用経験。
その他、最適な候補者を採用するために、性格やソフトスキルなども考慮する必要があります。

その他の新しい技術

ブロックチェーン、機械学習と人工知能、ビッグデータなどの新技術を必要とする開発プロジェクトでは、上記の一般的な技術に加えて、多くの企業がベトナムにアウトソーシングすることを選択することができます。

新興技術は、デジタルトランスフォーメーションの時代においてビジネスの成功を確実にするために重要な役割を担っています。大企業から新興企業まで、あらゆる企業が自社のビジネスプロセスに新技術を導入しようとしています。

ベトナムでは、ブロックチェーンと機械学習がITコミュニティで注目されており、これらのトピックに関する多くの技術イベントやカンファレンスが開催されています。現在、LinkedInに登録しているデータサイエンティストの数は1,000人以上(正確には1,045人)です。ベトナムのデータサイエンティストの数を考えると、顧客企業はベトナムのデータサイエンティストやその他のIT専門家を雇用することで、開発能力のギャップを埋めることができる有効な選択肢であることは間違いないです。

まとめ

現在、ベトナムのソフトウェア開発者は、開発チームの能力を拡大しようとしている外資系企業にとって特に需要が高いです。ベトナムはアジア地域の中でも技術系の人材が豊富で、多くのソフトウェアベンダーが国際基準を満たした質の高いITサービスを提供しています。

オープンマインドで勤勉、かつ新しい技術を学ぶ意欲のある技術系人材が多いことも、世界のITアウトソーシング市場でベトナムが成長している要因の一つです。

特に、ベトナムにはJava、Javascript、Pythonをはじめ、ブロックチェーン、機械学習、データサイエンスなどの新技術に精通した技術者が多く、顧客企業は現地よりはるかに低いコストで迅速に開発センターを設立することができます。アウトソーシングを検討している企業は、ベトナムのIT市場を開拓することで、開発プロジェクトをスタートさせることができます。